みなさんは神社って行きますか?
僕は神社の雰囲気が昔から好きで、旅先でも神社に足を運んだりします。
そんな僕がドハマリしたおすすめ小説がこちら。
『神様の御用人(かみさまのごようにん)』
クスッと笑って、泣いて、なんだか心がほっと温かくなる。
そんな、癒される素敵な作品です。
今回の記事では、『神様の御用人』のあらすじや感想と魅力についてをご紹介します!
(物語の重要な部分には触れないので、ネタバレの心配はありません)
『神様の御用人』ってどんな小説?
『神様の御用人(かみさまのごようにん)』は、シリーズ累計200万部を突破した人気作品。
作者は浅葉なつ先生。四国出身、関西在住の作家さんです。
小説(メディアワークス文庫)は第1巻が2013年に発売。
その後、2021年に第10巻まで発売されて完結しました。
また、連載はすでに終了しているようですが、漫画版も第1巻~第4巻まで発売されています。
『神様の御用人』あらすじと登場人物
あらすじ
あらすじは下記のとおり。
神様たちの御用を聞いて回る人間―“御用人”。
引用:Amazon.co.jp
ある日突然、狐神からその役目を命じられたフリーターの良彦は、
古事記やら民話やらに登場する神々に振り回されることになり…!?
特殊能力もない、不思議な力を放つ道具も持ってない、
ごく普通の“人間”が、秘めたる願いを持った神様たちにできること。
それは果たして、助っ人なのかパシリなのか。
モフモフの狐神・黄金とともに、良彦の神様クエストが今幕を開ける!
「神様クエスト」って面白い表現ですよね!
でも、まさしくそんな感じで、フリーターの青年と狐の神様の凸凹コンビが、様々な神様のお悩みを解決するために奮闘する物語です。
もっと物語の雰囲気を知りたい人は、公式HPにPV↓があったので良かったら見てみてください。
登場人物
主要な登場人物をご紹介します。
萩原良彦(はぎわら よしひこ)
本作の主人公。
社会人野球チームに所属していたが、膝の故障とチームの廃止という不運が重なり入社半年で退社してフリーターに。
とある出来事がキッカケで、亡き祖父の跡を継ぎ「御用人」をつとめることになる。
霊感や特殊な力もないフツーの青年だが、困っている人や神様を放っておけないお人好しな面がある。
黄金(こがね)
狐の姿をした、方位の吉兆を司る方位神。
自らの御用がキッカケで、良彦と共に行動することになった。
かなり格が高い神様らしいが、良彦からは軽く?扱われがち。
スイーツが大好きで、甘いものに目がない。
藤波孝太郎(ふじなみこうたろう)
良彦の親友で、大主神社の権禰宜(ごんねぎ)。
イケメンで参拝にくるマダム達からも人気がある。
神社の運営をビジネスとして見る面も持ち合わせる「清濁併せ飲む神職(by黄金)」。
吉田穂乃香(よしだ ほのか)
大主神社の宮司の娘。
生まれたときから、神様や精霊が見える「天眼」をもつ。
小説では2巻から登場し、良彦と関わっていくことになる。
『神様の御用人』の感想と魅力
ここからは、感想とオススメポイントをご紹介していきます!
個性が爆発している神様が面白い!
まず、『神様の御用人』の最大の魅力は個性溢れる神様達です!
それぞれのキャラが立っていて、「こんな神様やったら会ってみたい!」と思えてきます。
たとえば、
- 甘いものにつられていつも良彦に上手く使われる?神様(黄金のことです笑)
- ゲーム三昧のひきこもりの神様
- 夫の浮気に悩む神様
といった感じで、神様なのに人間くさくて親近感が湧いてくるんです。
読んでみると、きっとお気に入りの神様が見つかるはず!
神様と人間のやりとりに笑って泣ける!
良彦×黄金のように、神様と登場人物のやりとりも魅力の一つ。
基本的に、『神様の御用人』に出てくる登場人物や神様には悪い人(柱)はいません。
そして、非常に人間くさい神様達ですが、人間(人の子)を想う気持ちはとても真摯で純粋。
そんな登場人物と神様のやりとりに、クスッと笑って、時には泣けてくるんです。
これは、作者(浅葉なつさん)の文体が優しく柔らかいというのもあるかもしれません。
読んだら、「なんか心がほっと温かくなったなー」という気持ちにさせてくれるのが、僕が大好きなポイントの一つです。
神様や歴史のことが知れる
『神様の御用人』に登場する神様は、古くから日本で信仰されてきた神様達です。
なので、小説の中でも古事記や日本書紀、日本の歴史をふまえて話が進んでいきます。
「へー、こんな神様がいたんだー」
とか
「あ、この神社ってそんな由緒があるのか!」
という感じで、お話を読むと神様や歴史について自然と知れるのも魅力です。
僕は神社が好きで旅行に行くと寄ることが多いのですが、『神様の御用人』を読んでからだと、また違った見方ができて楽しかったです。
読むと神社に行きたくなる
そして、『神様の御用人』を読むと神社に行きたくなります!
なんだか、
「あ、この神様に会ってみたい」
「お参りをしに行きたいなー」
という気持ちになるんですよねー。
しかも、『神様の御用人』の温かい世界観に触れているので、お参りしているときの気分も心地良いんです。
これは僕だけではなく、このお話を読んで神社に行きたくなった人は多いと思います!
『神様の御用人』の番外編が出るって!
最後にちょっとお知らせを。
なんと!2023年3月に神様の御用人の番外編が出るそうです!
【固定用】
— 浅葉なつ🌿【重版出来】神と王謀りの玉座 (@Natsu_Asaba) November 4, 2022
✨新刊予定✨
2022年11月8日発売
文春文庫より
「神と王 謀りの玉座」🌿https://t.co/ACbsyicOLc
2023年3月
メディアワークス文庫より
「神様の御用人番外編集(仮)」🦊
一問一答コーナーの質問募集中!(11月30日まで)https://t.co/PEXNvG9il1#神様の御用人へ質問 pic.twitter.com/UhjwExfPhj
これは嬉しいー。
どんな内容になるのか楽しみです!
まとめ:神様や神社が好きなら読んでみて
おすすめ小説『神様の御用人』についてご紹介しました。
神様や神社が好きな人、心が温かくなる作品が読みたい人は、ぜひ手にとってみてください。
1~10巻までありますが、1巻ごとにいつくかのエピソードあって完結する形でお話が進むので、全巻読まなくても十分に楽しめます!
個人的には、主要な神様や登場人物が出揃う1~3巻ぐらいまでを一気に読むのがおすすめです。