登山をしていると、山でお湯を沸かしてコーヒーを飲んだり簡単な調理をしたくなる機会があると思います。
そんなときに重宝するのが「ケトル」ですよね!
ただ、こういったものは重くてかさばるのが難点…。
そこで、コンパクトに折りたためる「SEA TO SUMMIT(シートゥサミット) X-ポット ケトル 1.3L」を買って使ってみたら大正解!
お気に入りギアの一つになりました。
今回の記事では、こちらの製品について特徴や使ってみた感想をご紹介していきます。
ケトルに求めたこと
今回、登山用のケトルを購入するうえで求めたのは下記の5点。
- コンパクトに収納できる
→1番はこれ。折りたためてコンパクトなのは登山ではありがたい! - 軽量
→折りたためても重いのは嫌!200グラム以下が希望。 - 容量が1リットル以上
→今までは900mlのチタンクッカーでお湯を沸かしていたのですが、複数人で行動するときは少し足りない…。
なので、容量は1リットル以上欲しい。 - お湯が注ぎやすい
→コーヒーをドリップで淹れたいので、お湯は注ぎやすいと嬉しい。 - 値段が5,000円前後まで
→高価すぎず、長く使っていくものならこれぐらいが適正価格かな?と。
『X-ポット ケトル』はこれらの条件を満たしてくれる製品でした!
『SEA TO SUMMIT X-ポット ケトル』の商品概要と特徴を紹介!
ここからは、『X-ポット ケトル』の特徴を紹介していきます。
製品概要
- 商品名:X-ポット ケトル
- メーカー:SEA TO SUMMIT
- カラー:ライム、サンド
- 容量:1.3L
- 製品サイズ:15.24 x 15.24 x 8.89 cm
- 重量:186 g
外観と特徴
カラバリは2種類
外観はこんな感じ。
これは「ライム」というカラーで、もう一つ「サンド」というの灰色っぽいカラーのタイプがあります。
外側の素材は耐熱性シリコン・低面は軽くて丈夫なアルミ製
外面に使用されている素材は耐熱性シリコン。
ただ、「耐熱性」があるとはいえ、シリコン部を火にかけるのは当然NGです。
シリコン部に直火はNGですが、底面がアルミ製になっているので、バーナーなどを使用して火にかけることができます。
底面は広めの作りで、バーナーや地面に置いたときに安定感あって良い感じ。
側面には容量が分かりやすいように目盛り付
側面には目盛りがついていて、計量しやすい親切設計。
7分目ぐらいのところに、吹きこぼれない「MAX SAFE FILL」ラインが引かれています。
(僕は1リットルぐらいのところまで水を入れて使ってますが※非推奨)
折りたたむとこんなにコンパクトに!しかも軽い!
そして、最大の魅力がやっぱりこれ!
折りたたんで収納すると厚さがたったの35mmに!!
これで広げると、1.3リットルの容量があるケトルになるのは感動モノです。
たたんだときの直径は14.5cmぐらい。
ザックの隙間とかにも簡単に入るサイズ感です。
しかも、重さも186gで軽い!
このサイズ感と軽量さなら、気軽にケトルを持っていこうと思えます。
開口部が広めで調理もしやすい?
あと、地味に気に入っているのが開口部が広いこと。
ケトルに水を注ぎやすくて助かります。
僕は湯沸かし専用で使ってますが、鍋とかパスタのようなお湯を使った調理もやりやすそうです。
開口部と底面が広いのでこんな使い方も。
折りたたんで状態で、多少のお茶やコーヒーのドリップパックを収納できちゃいます。
また、僕は持っていませんが、同じシリーズの『X-マグ』が折りたたんで収納できるみたい。
『X-ポット ケトル』を使ってるうちに、『X-マグ』もだんだん欲しくなってきましたので、いつか買ってしまうかもです(笑)
『SEA TO SUMMIT X-ポット ケトル』を登山で使ってみての感想
ここからは、『X-ポット ケトル』を実際に使ってみての感想(残念なところ・良かったところ)をご紹介していきます。
『X-ポット ケトル』の残念なところ
残念①:火加減に少し気を使う
前述のとおり、『X-ポット ケトル』は底面のアルミ部だけ火にかけてOKで、シリコン部には火を当てるのはNGです。
なので、はじめのうちはシリコンに火が当たらないよう「弱火→徐々に強火」という調整で少し気をつかいました(汗)
何度かやってるうちに火加減に慣れるので、今ではそんなに気になりませんが、
「火加減を気にしたくない!」
という繊細?な人やキャンプで焚き火にくべてお湯を沸かしたい人には向いていないかなと思います。
残念②:アルミ製のケトルと比べるとわずかに重いし値段高め
重さ185gは相当軽い!
ですが…同容量のアルミ製のケトルなどと比べるとわずかに重いです。
↑のキャプテンスタッグのケトルは1.3Lで重さ137g。
しかも、値段も1,000円台でお求めやすい。
折りたためるのは魅力ですが、
「1gでも軽いものが欲しい!」
「ケトルに5,000円も払えない!」
というウルトラライトにこだわりがある人や予算が合わない人は別の製品でもいいかもです。
残念③:炒めものや揚げ物には使えない
個人的には残念ではないのですが、注意点として上げておきます。
『X-ポット ケトル』は水を使った鍋料理などはOKですが、炒め物や揚げ物といった調理はNG。
なので、
「鍋1つで調理も湯沸かしも何でもやりたい!」
という人には向いていないです。
ちなみに、僕は臭いがつくのが嫌なので、ケトルは「お湯を沸かすorパウチなどの湯煎専用」と割り切って使ってます。
『X-ポット ケトル』の良かったところ
良かった①:コンパクトに折りたためるのが最高!
最大の魅力はやっぱりこれです!
薄くコンパクトに折りたためるのでザックの隙間にスッと入ります。
重さも合格点!
「コンパクト×軽量」どちらの要素も兼ね備えている優秀な製品やなーと使ってみて改めて思いました。
良かった②:容量も申し分なし
次に嬉しいのが1.3Lという容量の大きさ。
今までは900mlのクッカーを使っていたので、沸かす回数が減りました!
ソロ登山ときはアルファ米+カップ麺+コーヒーで使用しても十分な量です。
「もっと大容量のケトルが欲しい!」
という人には、2リットルの『X-ポット ケトル』もあります。
僕としては2Lの容量は必要ないですが、カラーが「ネイビー」で好みです。
1.3Lでもこのカラーを出して欲しい…!
良かった③:お湯が注ぎやすい
実際に使用してみると、お湯が注ぎやすくて良かったです!
注ぎ口の水切れが良いので、コーヒーのドリップもやりやすい。
思いの外、このガラス補強されたハンドルがしっかりしていて持ったときに安定感があります。
見た目はひ弱そうなので意外やった(笑)
良かった④:シリコンの臭いとかは気にならない
「シリコンって臭いとかするんかな?」と使用する前は気になっていたのですが、まったくその心配はありませんでした。
お湯が変な味に…みたいなことは半年ぐらい使っていますが、感じたことはありません。
良かった⑤:水が沸く速さは意外と優秀
「火にかけられるのが底面のみだから、お湯が沸くのが遅いのか?」という懸念もありましたが、そんなに気になりません。
先日、氷点下の瑞牆山の山頂で使いましたが、他の調理の準備をしているうちに湧いてくれました。
ガンガン火にかけられるアルミやチタン製と比べると遅いとは思いますが、そこまで大きな違いはないのかな?という感想です。
他のシリコンケトル候補:キャンプならこっちもあり?
参考までに他のシリコンケトル製品で良さ気なものをあげておきます。
ロゴス ケトル たためるケトル1L
こちらの、ロゴスの折りたたみケトルも評価が高くて良い感じでした。
取手もしっかりしているので、持ちやすくて扱いやすそうです。
ただ、重さは約400gで『X-ポット ケトル』の2倍。
開口部も小さいので、調理には向いてないかな?という印象です。
少しでも軽くしたい登山よりは、キャンプなどでケトルが欲しい人に向いてそうですね。
まとめ :『X-ポット ケトル』はアウトドア用のケトルとしておすすめ!
今回の記事では、『SEA TO SUMMIT(シートゥサミット) X-ポット ケトル 1.3L』をご紹介しました。
折りたためてザックの隙間にスッと入るのは、パッキングを悩まなくていいからありがたいですね!
アウトドア用のケトルを探している人にはぴったりの製品です。
個人的には、アウトドアの中でも特に登山用のケトルを探している人にオススメできます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。