2023年8月4日~5日、1泊2日で登ってきた白馬岳。
2日間の行程は下記のとおりです。
- 1日目:猿倉~大雪渓~白馬岳(白馬山荘泊)
- 2日目:白馬山荘~白馬岳~天狗原~栂池自然園
前回の記事では1日目に歩いたルートの様子を紹介しました。
今回は1日目に泊まった白馬山荘の宿泊レポートをお送りします!
白馬山荘の様子が知りたい人は参考にしてください。
白馬山荘の基本情報
「白馬山荘」は白馬岳の直下(山頂まで約20分)に位置する山小屋です。
開業は昭和38年(1905年)なので、100年を超えて運営され続けているという古い歴史があります。
(営業小屋としては日本最古とのこと!)
また、白馬山荘といえば日本最大級の山小屋として有名。
その収容人数は800名というのだから驚きです。
実際に泊まってみて実感しましたが、まるでホテルのようで山小屋とは思えない施設でした!
白馬山荘の基本情報 | |
---|---|
名前 | 白馬山荘(はくばさんそう) |
場所 | 白馬岳頂上直下 |
標高 | 2832m |
TEL | 0261-72-2002 (白馬山荘グループ山小屋予約センター) |
料金 | 15,000円(1泊2食) 11,000円(1泊素泊) |
収容人数 | 800名 |
水場 | 水道水(洗面所内)飲料可 ※シャワーなし |
テント場 | なし |
携帯電話 | docomo ◯ / au △ / softbank △ |
その他設備 | 乾燥室、自炊室、談話室 |
消灯 | 21:00 |
URL | 公式HP |
「白馬山荘」宿泊レポート!日本最大級の山小屋は設備もすごかった…!
ここからは、白馬山荘の施設や周辺の様子などを紹介していきます!
ピンポイントで知りたいことがある場合は、下記のリンクをクリックしてください。
白馬山荘の外観(建物が2つある)
マンモス小屋の白馬山荘は2つの大きな建物に分かれています。
1号館:受付、スカイプラザが併設
こちらが1号館。
館内図はこんな感じ。
- 1階…受付、大部屋、乾燥室、洗面所
- 中2階…大部屋
- 2階…個室
と館内は3層に分かれています。
これだけでも相当な大きさです!
さらに、1号館には雲上レストラン「スカイプラザ」が併設されています。
後ほど詳細を紹介しますが、山小屋の施設とは思えない街中にありそうなレストランでした!
2・3号館:食堂、談話室あり
1号館のすぐ隣にあるのが2・3号館です。
2・3号館の館内図はこんな感じ。
食堂や談話室はこの建物の中にあります。
山荘からの展望
白馬山荘はロケーションが最高です!
山荘が位置するのは標高2,832mで、白馬岳の山頂までは約20分と超・好立地。
そこはもう天空の世界です。
そんな白馬山荘からの展望は「すばらしい!」の一言。
こちらは山荘のすぐ側にある旭岳の勇姿です。
別の方向には、白馬三山の「白馬鑓ヶ岳、杓子岳」の姿も。
↑の写真は2日目の朝に撮ったのですが、朝焼けで染まる姿がカッコ良かったです!
さらに、晴れると目の前にこんな眺望が広がります!
とんがりが目立っているのが「剣岳(つるぎだけ)」です。
こんな景色が広がっているので、この場所にいるだけで最高に贅沢な気分に浸れます。
受付の流れ
小屋に着いてからの受付の流れを紹介します。
まずは宿帳に名前、住所などを記入。
記入が終わったら受付用の窓口へ向かいます。
この後の流れがものすごくスムーズ!
①宿帳の内容を確認→②お会計→③部屋や施設の案内
と効率的に人をさばけるようになってました!
さすがは最大800人収容の山小屋です。
夕食と朝食付のプランの場合は、ここで食事の時間について案内があり食券を受け取ります。
食事の時間は、
- 夕食…17:00~ 到着順
- 朝食…5:00~ 先着順
です。
あと、受付の部屋内には各登山ルートやバス、日の出・日の入時刻といった登山情報が掲示されていました。
登山案内所もかねていて質問をするとスタッフさんが親切に答えてくれます。
部屋の様子
受付を終えたら部屋へ移動します。
僕はが予約したのは大部屋(相部屋)で、1号館中2階にある部屋を案内されました。
玄関で登山靴を脱いだら、ビニール袋に靴を入れて上の階へ向かいます。
大部屋の様子はこんな感じ!
各部屋の前には、靴置き場があります。
大部屋の様子はこんな感じ!
寝返りとかはうてませんが、1人が寝るには十分なスペースが確保されています。
他の大部屋を見てみたら、こんな感じで2段方式になっているところもありました。
その他の部屋
大部屋以外にも白馬山荘には個室として、
- 1号館…2畳個室
- 2号館…6畳個室
- 3号館…8畳個室、洋室ツイン
があります。
今日はちょっと贅沢して白馬山荘のツインルームに泊まります♪ pic.twitter.com/iQFGHztgjL
— まちゃこ (@machako_m) July 20, 2015
個人的に気になったのは、山小屋なのに「洋室ツインルーム」があること!
泊まった人のブログ記事を見ると「え?ホテル!?」と思えるようなリッチな内装をしています。
各個室の様子は公式HPに写真が掲載されているので確認してみてください。
「雲上レストラン スカイプラザ」※お土産も買える
ここからは、白馬山荘の名物「雲上レストラン スカイプラザ」を紹介していきます。
白馬岳に行ったら、このレストランを利用することを強くオススメします!
レストラン内の様子とメニュー
こちらがレストラン内の様子。
「ここは街中にあるレトロなレストランです!」といっても通用しそうな雰囲気です。
レストランのメニューはこんな感じ。
カレー、ラーメンといったガッツリメニューから、軽食、アルコール、ノンアルコールドリンク、スイーツなど充実しています!
そして、心憎いのはこのディスプレイ!
めっちゃ美味しそう…。
スイーツの手書きディスプレイにもそそられます。
(イラスト上手ですよね)
で、せっかくスカイプラザに来たので何か頼もうと迷った結果…。
名物「大雪渓かき氷」を食べてみた!
大雪渓かき氷(1,000円)+ コーヒー(500円)
を注文しました!
これはスカイプラザの名物メニューなので、写真で見たことある人も多いかもですね。
注文前は席が埋まっていたのですが、タイミング良く窓側の席が1つ空いてくれたのでそこに滑り込み。
窓から旭岳が見えています。
スカイプラザは窓からの景色がとにかく絶景!
窓からの景色を眺めながらレストランで食べるご飯は、登った人にしか味わえない至福の時間です!
「大雪渓かき氷」は氷がフワフワでめっちゃ美味しかったです!
たっぷりとかかった練乳と氷の下に盛りつけされたフルーツのおかげで貴重な甘味を堪能できました。
登山の疲れと暑さが吹き飛んだ~。
お土産と売店もスカイプラザで
スカイプラザでは、Tシャツやバッヂ、手ぬぐいといったオリジナルグッズも購入できます。
売っていたものの写真をいくつか載せておきますね。
こちらはTシャツ。
色んな種類のものがありました。
ちなみに、このキャラクターは「白馬らいぞう」というらしいです
ゆるかわいいw
他にもバッヂ、クリアファイル、防水巾着や
手ぬぐい、バンダナ、トートバッグ、ポストカードなんかも売ってました。
登山記念のピンバッヂも。
けっこう売れてますね!
で、スカイプラザで感動したのがキャッシュレス決済が導入されていたこと!
山の上にもキャッシュレス化の波が…!?
僕はなるべく現金を持ち歩きたくない派なのでこれは嬉しい取り組みです。
お土産の購入だけでなく、レストランメニューでもキャシュレス決済可能でした。
食堂と食事(夕食・朝食)
お次は食堂の様子と泊まった日に食べた夕食&朝食を紹介します。
食堂は3号館1階にあります。
食堂内はこんな感じ。
座席数は120席とのこと。
この日はPM5:00~PM8:20で5ターンに分けて食事の時間が設定されていました。
食堂のスタッフさんは、食事の準備、配膳、片付けと大忙しだったんだろうなぁと思います。
食堂入口にはこんな表記が。
たしかに、タンパク質は山だ不足しがちな栄養。
この心遣いは嬉しいですね!
食事が楽しみになってきます!
夕食はタンパク質がとれそうなおかずが!
楽しみにしていた夕食の時間がやってきました!
食券を確認してもらったら食堂に入って、おかずを自分でとりにいきます。
並んでる皿の数がすさまじいですね(汗)
食器とおかずをとったら空いてる席へスタッフさんが案内してくれます。
本日の夕食はこちら!
メインのおかずには、魚、豚肉、鶏肉といった、タンパク質が豊富そうなおかずが用意されています!
優しい味付けでどれも美味しかったです。
メインのおかずも美味しかったのですが、こちらの副菜3種がご飯にぴったりで地味に気に入りました。
夕食・朝食ともにご飯、お味噌汁、ほうじ茶はおかわり自由。
写真にはうつっていませんが、お味噌汁の中に野菜がしっかりと入っていたのが良かったです!
朝食には嬉しいデザートが!
翌朝の朝食はこちら!
朝食もおかずの種類が豊富です。
しかも、嬉しいデザートのおやき付。
おかずはの中ではカボチャの煮付けが好きな味付けでした!
朝からご飯が進むメニューだったので、ご飯を大盛3杯食べたらお腹いっぱいに。
夕食・朝食ともに食べてみた感想としては、
「ものすごく豪勢!」というわけではないけど、山小屋のご飯としては「おかずの種類も多いし味付けも良くて十分に満足できる」
という感じでした。
トイレ・洗面所
トイレと洗面所は1号館と2・3号館それぞれにあります。
トイレの集金箱が便器になっています!
かわいい(笑)
宿泊以外の人はここで使用料を払います。
トイレは綺麗に清掃されていました。
トイレ前に洗面所があります。
洗面所の水は飲用OKです。
消灯前や早朝には水を補給している人がたくさんいました。
その他(乾燥室、談話室、充電など)
ここからは、その他の設備を紹介していきます。
日本最大級の山小屋は設備の充実具合も半端ないです。
更衣室と乾燥室
更衣室と乾燥室は1号館と2・3号館それぞれにありました。
写真↑は更衣室の入口です。
こちらは乾燥室。
室内はこんな感じです。
自炊場
2・3号館には自炊場もありました。
僕は気づきませんでしたが、スカイプラザの下にも自炊場があるみたいです。
談話室
2・3号館の食堂前が談話室になっています。
テレビ、雑誌、漫画などが置いてあるので、雨のときや室内でゴロゴロしたいときに良さげ。
白馬山荘100年史
あと、2・3号館には白馬山荘の歴史を知ることができるコーナーもありました。
100年前から登山者を受け入れていれ続けていると考えると、本当にすごいですよね…。
充電は1回100円
充電は1回100円でした。
(混み合っている場合の使用時間は30分が目安)
これは2・3号館側の充電スポットで、白馬100年史と同じスペースにあります。
この写真は12:00頃に撮ったので使っている人も少ないのですが…。
1号館側の充電スポット(受付付近)で、19:00頃に撮影した写真がこちら。
スマホとコードでいっぱいです…。
使う人が多いと充電できない可能性もあるので、なるべくモバイルバッテリーを持参したほうが無難かと思います。
白馬山荘の料金・予約
宿泊・個室料金※学割あり
白馬山荘の料金はこちら。
1泊2食で15,000円です。
なかなかのお値段ですが、これは仕方ないですね(汗)
学生さんの場合は、下記のような学割(期間の指定あり)のサービスもあるようです。
学生割引:人数分の学生証ご提示で1人あたり3,000円引きいたします 【割引対象は大学院、大学、専門、高校、中学校の学生の皆さま】
引用:白馬山荘公式HP
(7/15~8/16、9/16~9/18の期間及び、学校登山は除く。)
また、個室の場合は以下の料金が+されます。
個室内容 | 〜8月19日 | 8月20日〜 |
---|---|---|
2畳個室 (1号館) | 4,000円 | 3,000円 |
6畳個室 (2号館) | 12,000円 | 10,000円 |
8畳個室 (3号館) | 26,000円 | 22,000円 |
洋室ツイン (3号館) | 16,000円 | 12,000円 |
最新の料金は公式HPで確認してみてください。
予約はWEBまたは電話で
予約はWEBまたは電話(0261-72-2002)で受付しています。
予約についての詳細は、公式HPの「ご宿泊をご検討のお客様へ」を参考にしてください。
ちなみに、キャンセル料は、
無断キャンセル | 当日 | 前日16時以降 | 前日16時まで | |
---|---|---|---|---|
キャンセル料 | 宿泊料金の100% | 宿泊料金の30% | 宿泊料金の30% | なし |
となっています。
白馬山荘に泊まってみた感想
泊まってみて良かったところ、気になったところをザッと上げておきます。
正直、価格以外は特別に気になるところはありません。
ロケーション、スカイプラザでの食事、ご飯の美味しさ…どれも満足です!
それに、あれだけ大規模で多くの登山者が来る山小屋なのに、館内の清掃が行き届いていることに感心しました。
さらに、受付や登山の相談をしたときに対応してくれたスタッフさん達が親切で、気持ちの良い対応をしてくれたのも好印象。
“日本で最大級の山小屋に泊まれた!” という体験の満足感も含めて素直に「泊まってよかった」と思います。
さいごに
今回の記事では白馬山荘の宿泊レポートをお送りしました!
「最大収容人数800人の山小屋ってどんな感じなんやろ?」と気になって泊まってみたら、
- ロケーション最高
- 天空のレストランあり
- 清潔感あり
- スタッフさんが親切
- 設備、サービスが充実
ということで、山小屋ではなく老舗のホテル?のような雰囲気でした!
規模がでかいので、過ごしていると山小屋であることを忘れます(笑)
もし白馬岳に行くことがあったら、ぜひ一度泊まってみてはいかかがでしょうか?
次の記事では、白馬山荘→白馬岳→栂池自然園までの登山レポートをお送りしますね!