今回の記事では、石垣島一周ドライブの際に立ち寄った野底岳へのアクセスや山頂までのルートを紹介します。
片道15~20分のぷち登山で山頂から見られるパノラマビューが絶景でした!
野底岳の概要
野底岳ってどんな山?
- 名前:野底岳(のそこだけ、ぬすくだぎ)
※別名:野底マーペー、マーペー岳 - 標高:282m
- トイレ:なし
- その他:しま山100選
野底岳は石垣島の北部にある山で「野底マーペー」「マーペー岳」という名前でも呼ばれています。
標高は282m。石垣島では2番目に大きな山です。
(1番高いのは標高526mの於茂登岳)
決して標高が高い山ではないですが、山頂からのパノラマビューは圧巻!
石垣島NO1と言っても過言ではない絶景が広がっています。
野底岳の悲しい伝説
「野底岳の別名にある“マーペー”ってなに?」
と気になった人もいるかもしれませんが、「マーペー」というのは女性の名前。
野底岳の別名にこの名前がついているのは、島に伝わる以下の伝説が由来になっています。
黒島からの移住者の中に、
引用:Wikipedia
移住によって恋人カニムイと離ればなれになったマーペーという娘がいた。
マーペーは黒島に残したカニムイを忘れられず、
せめて恋人の住む黒島だけでも目にしたいとの思いで野底岳に登った。しかし、
野底岳からは於茂登岳にさえぎられて黒島の姿を見ることはかなわず、
絶望したマーペーは山頂の石と化したという
なんだか悲しい話ですよね…。
野底岳登山口(近道)までのアクセス
野底岳の登山口は、
- ふもとから約1時間かけて登る登山口
- 林道から約20分かけて登る登山口
の2つあります。
時間も節約できるしラクなため、使うなら②がおすすめです。
ちなみに、グーグル・マップだと①の登山口は「野底マーペー登山道入口」。
②の登山口は「野底マーペー登山口(近道)」という名前で登録されています。
①と②では場所がまったく違うので、間違わないように注意してくださいね。
野底林道の入口(西海岸側)は県道79号沿いにある
ここからは、野底マーペー登山口(近道)までのアクセスを紹介していきますね。
登山口は「野底林道」の途中にあります。
林道を通る路線バスはないので、アクセスにはレンタカーが必須です。
野底林道へは、
- 東海岸側…国道390号から林道へ
- 西海岸側…県道79号から林道へ
と2つの場所から入ることができます。
僕は西海岸側から入りました。
これが西側の林道入口。
標識がありますが運転していると見逃してしまいそうになります。
グーグルマップのナビで「野底マーペー登山口(近道)」と設定しておくのがおすすめです。
野底林道から登山口までは狭いところも
野底林道の路面はちゃんと舗装されていて走りやすいです。
ただ、場所によっては車1台分ぐらいしか幅がなくてすれ違いが難しい場所も。
待避所はちゃんと用意されているので、対向車には十分注意して運転してください。
すれ違いだけでなく動物にも注意です。
林道にはこんな看板もありました。
林道を進むと「野底マーペ登山道入口」という緑色の看板が出てきます。
ここが標高約200m地点の登山口です。
看板のすぐそばに車を10台ほど停められるスペースがあります。
ここに車を停めて登山開始です!
野底岳でぷち登山!
野底マーペー登山口(近道)から山頂までのルートを紹介します。
登山口の林道からは山頂までは片道15~20分ぐらい。
ぷち登山で絶景が拝めます!
登山口から山頂まではジャングルを進む
それでは、山頂までの登山開始!
登山口から森に入ると、そこはジャングルです。
登山がはじめてすぐに思ったのが、
とにかく暑い。
3月にも関わらず、気温と湿度が高くてけっこう汗をかきました。
ぷち登山とはいえ水分は必須です。
登山開始早々、こんな注意看板が。
身が一気に引き締まります。
山頂までの登山道は赤土や木の根っこ、岩が露出しているワイルドな道。
このときは乾いているのでマシでしたが、雨の後とかで濡れているとものすごーく滑りそう…。
野底岳まで登山をする人は、トレッキングシューズやせめて運動靴を履いていったほうが良いです。
サンダルはおすすめできません!
ちなみに、登山道はハッキリしているので、迷う心配はほぼありません。
誘導用と思われるオレンジテープや迷いそうなところはロープも設置されていました。
林道から5分ほど歩くと、山頂とふもと側からの登山道との分岐へ到着。
ここから山頂方向を見てみると…
急坂が目の前に!
ここからの上りが一番キツイところです。
登山道脇にはロープもある(ありがたい!)ので、存分に使わさせてもらいましょう。
ハーハーと息を切らして登っていたら、サキシマキノボリトカゲと遭遇!
見つけたとき、手が届くぐらいの距離にいたのでびっくりしました。
(石垣島の動物は全体的に人への警戒心がゆるい印象でしたね)
急坂を登っていると周りの木がだんだんと低くなって道脇がおおわれてきます。
木の枝をかき分けて進むので、気づかないうちにスリ傷とかついてしまいそうな感じ。
僕はこのとき半袖で登山をしていましたが、長袖のほうが安心だなぁと思いました。
低木をかき分けて進むとドーンと大きな岩が出てきます。
(これがマーペーさんの岩?)
ここが山頂直下!
お待ちかねの絶景はすぐそこです。
山頂からは360℃のパノラマビュー!
山頂直下にはマーペーさんの伝説が書かれた看板もありました。
大岩の左側から回り込んで山頂にあがると…
360℃のパノラマビューが広がっています!
どこを見ても絶景しかありません。
上の写真は島の北東側を見たときの様子で、奥に「平久保半島(ひらくぼはんとう)」が見ています。
こっちは西側。「川平湾(かびらわん)」がある方向です。
ちなみに、奥に雨雲があって雨が降っている様子が野底岳からも分かりました。
この日の天気予報は一日晴れだったんですけど、南国なのでスコールのような雨はいつでも降るような感じなんでしょうね。
絶景のなかでも、特に綺麗だったのは東側を覗いたときのこの景色!
海の色が絶妙。
石垣島をドライブして色々と巡りましたが、野底岳からの景色は格別でしたね。
せっかくなので絶景を見ながら軽食タイム。
スーパーで買った「ブラックじゅーしー(金城かまぼこ店)」をいただきました!
「じゅーしー」とは”肉や野菜を入れた沖縄風の炊き込みご飯”のこと。
そのご飯をイカ墨入りの揚げかまぼこで包んだのが「ブラックじゅーしー」です。
真っ黒な見た目のインパクトが強くて一目惚れで買ったのですが、これがなかなか美味しかった!
ご飯がカレー風味で、登山で疲れた身体に滲みました。
後で調べてみると、石垣島のソウルフード的なものだったらしいことが判明。
スーパーには「ブラックじゃないver」のもあったので、また石垣島に行ったらそっちも食べてみたいですね。
景色を堪能してお腹も満たされたら下山開始。
下りのほうが滑りやすいので、十分に気をつけながら駐車場へ戻ります。
往復約30分で大満足の登山ができました!
野底岳登山の注意点
野底マーペー登山口(近道)から登山をするときは、下記の点に注意してください。
- 林道の運転は慎重に
- 足元注意!動きやすい装備と服装で
- 汗をかくので水分を
林道の運転は慎重に
前述のとおり林道にはすれ違いが難しいところもあります。
見通しが悪い箇所もあるので、スピードを出しすぎたりしないよう注意して運転してください。
足元注意!動きやすい服装と装備で
林道から山頂までの登山道は、赤土、根っこ、岩が露出していて滑りやすいです。
さらに、途中の看板にもあったように毒をもつ生物がいる可能性も…。
怪我の予防のためにも、長袖・長ズボンでの登山を推奨します。
それと、サンダルではなくトレッキングシューズや運動靴を用意するようにしてください。
汗をかくので水分を
林道から野底岳までの登山は距離と時間は短いですが、南国特有の強い陽射しと湿度でけっこう汗をかきます。
しっかりと水分を準備して、水分補給を忘れないようにしてください。
さいごに
野底岳は往復約30分のぷち登山でパノラマビューが拝める絶景スポットでした!
石垣島は海のイメージが強かったので、こんな山もあったのが意外でしたね。
もし興味があれば準備を万全にして、野底岳へ挑戦してみてください。
山頂から景色は感動必至です。
石垣島の他のおすすめスポットについては下記の記事をどうぞ。