「白馬の大雪渓を歩いてみたいなー」
「白馬山荘ってどんな山小屋なんやろ?泊まってみたい!」
と以前から気になっていて、登りたかった白馬岳。
そんな白馬岳に1泊2日(2023年8月4日~5日)で登ってきました!
2日間の行程は下記のとおり。
- 1日目:猿倉~大雪渓~白馬岳(白馬山荘泊)
- 2日目:白馬山荘~白馬岳~天狗原~栂池自然園
幸いなことに両日とも雨に降られず、大いに白馬の魅力を満喫できました。
これから3回の記事に分けて、白馬岳の1日目と2日目に歩いた登山コースと白馬山荘の様子を紹介していきます!
白馬岳の登山を考えている人は参考にしてください。
白馬岳の概要
「白馬岳(しろうまだけ)」は、北アルプスの飛騨山脈北部(後立山連峰)に位置する山。
標高は2,932mで、後立山連峰のなかでは最高峰です。
約800種類もの「豊富な高山植物」が見られることと、夏でも大量の雪が残る「白馬大雪渓」があることから「花の白馬と大雪渓」とも呼ばれています。
また、稜線からの絶景が見応え十分、設備が整った山小屋がある、など魅力的な要素が満載で、多くの登山者が訪れる人気の場所です。
名前:白馬岳(しろうまだけ)
標高:2,932m
山域:北アルプス(飛騨山脈)
所在地: 長野県北安曇郡白馬村
富山県黒部市、下新川郡朝日町
その他:日本百名山、花の百名山、中部山岳国立公園内
猿倉登山口までのアクセス
ここからは猿倉登山口までのアクセス方法について解説していきます。
「アクセスは知ってるから登山レポートを見たい!」という人はこちらをどうぞ。
公共交通機関(電車・バス)の場合
公共交通機関で猿倉登山口へアクセスするためには、白馬村で路線バス(猿倉線)に乗る必要があります。
なので、まずは白馬村を目指しましょう!
JR白馬駅にアクセスするなら特急あずさが便利!(松本から在来線という手もある)
【今年の夏は特急あずさに乗って、夏の信濃大町へ❗】
— 信州の列車旅 JR東日本長野支社【公式】 (@jr_nagano_train) June 30, 2023
7/1~9/30までの土休日、あずさ1号・38号は松本~白馬間を延長運転します🚃👉https://t.co/f10E1Ft248
停車駅である信濃大町駅周辺には魅力がいっぱい✨
今回は「黒部ダム」のご紹介です📹
ぜひこの機会にお越しください😊 pic.twitter.com/2k5ZphMl1e
関東方面から電車でJR白馬駅にアクセスする場合は「特急あずさ」が便利です。
新宿⇔白馬の所要時間は約4時間。
乗り換え不要で快適に移動ができます。
「特急あずさ」の詳細は下記のブログ記事を参考にしてください
在来線を利用する場合、松本駅からJR大糸線に乗れば約1時間40分でJR白馬駅にアクセス可能です。
関西方面から来る人は、
というルートが一番スムーズかと思います。
「特急しなの」の詳細は、下記のブログ記事を参考にしてください
各方面から白馬までの直行バスあり
アルピコ見ると心躍るよね。
— コウヘイ (@koheii) March 9, 2022
長野に着きました。いざ、白馬へ🙂 pic.twitter.com/5fXGz3s8LE
東京方面からバスで白馬にアクセスする場合は、アルピコ交通と毎日あるぺん号が直通バスを運行しています。
注意点としては、運行している便が少ないので「夏のハイシーズンはバスの予約が早めに埋まってしまう」こと。
登山を考えている人は、早めに予約をすることをオススメします。
来年はさわやか信州号の大阪ー扇沢・白馬線を運行してほしい😭 https://t. co/048y2Oy3bX
— ハミング バード (@6355humming) August 2, 2023
ちなみに、関西方面から白馬への直通バスはアルピコ交通の「さわやか信州号」が以前は運行していました。
ですが、2023年は運行中止となっています…。
2024年からは復活してくれるんですかね?
最新情報は下記のHPで確認してみてください。
白馬村内からは路線バスで猿倉へ
白馬から猿倉までは、路線バス猿倉線を利用してアクセスします。
バスの事前予約は不要。
猿倉線のバス乗り場は、白馬駅、白馬八方バスターミナル、といった白馬村の中心部にあります。
僕は白馬村の「ヴィラ れんが亭」さんに前泊して「白馬八方バスターミナル」から早朝の1便目(6:00発)で「猿倉」へ向かうことに。
バスターミナルの1階には券売機があるので、乗車前にチケットを購入(運賃950円)しておきます。
バスの発着15分前に到着したのですが、すでに20人以上の人が並んでいました。
週末とはいえ平日の金曜日(8月4日)でこれぐらいなので、土日はもっと多そうです。
白馬村から猿倉までの所要時間は約20分。
バスの発着時刻は時期によっても変わるので、事前にアルピコ交通のHPでチェックしてください。
マイカーの場合
マイカーの場合は猿倉登山口には約70台停められる駐車場があるので、猿倉へ直接向かえばOK。
ただ、夏場の週末は駐車場が満車で停められないこともあるようです…。
その場合は八方第5駐車場に停めて路線バスやタクシーでアクセスすることになります。
タクシーの場合
白馬から猿倉までタクシーを利用するという手もあります。
白馬周辺のタクシー会社については、下記の情報を参考にしてください。
会社 | TEL | 参考リンク |
---|---|---|
アルピコタクシー | 0261-72-2236 | 公式HP |
白馬観光タクシー | 0261-72-2144 | 長野県タクシー協会 |
アルプス第一交通 | 0261-22-2121 | 公式HP |
【登山レポート】猿倉~大雪渓~白馬山荘までのルートを紹介!
ここからは、実際に登山をした写真とともに猿倉~大雪渓~白馬山荘(白馬岳)までのルートを紹介していきます!
ピンポイントでルートを見たい場合は、下記のリンクをクリックしてください。
- 猿倉登山口から登山開始!いざ大雪渓へ!(猿倉~白馬尻小屋)
- 白馬名物!大雪渓を登る(白馬尻小屋~大雪渓)
- 大雪渓を抜けるとお花畑が広がる(大雪渓終点~避難小屋)
- 白馬頂上宿舎が見えたら白馬山荘まであと少し…!(避難小屋~白馬山荘)
- 時間があったので白馬岳山頂まで行ってみた!(白馬山荘~白馬岳)
大雪渓はもちろんですが、「花の白馬」と言われるだけあって高山植物のお花畑も印象的でした!
猿倉→白馬山荘の地図とルートの概要
コース:猿倉 →(60分)→ 白馬尻小屋 →(150分)→ 岩室跡 →(120分)→ 白馬頂上宿舎 →(20分)→白馬山荘
コースタイム:約5時間50分
距離:約6km
標高差:約1,700m
地図:YAMAPで見る
今回、登山をした猿倉からスタートして大雪渓を抜けるルートは白馬岳の王道コース。
- 大雪渓
- 高山植物のお花畑
- 稜線からの眺望
と見所が多く変化に富んだ登山が楽しめます!
登山の工程としては「白馬頂上宿舎か白馬山荘に一泊して翌日に栂池方面へ抜ける」というのが一般的。
鎖場や両手を使うような岩場といった難所はありませんが、雪渓歩きの際にはアイゼンを装着して安全に登る技術が必要です。
猿倉登山口から登山開始!いざ大雪渓へ!
猿倉に到着したら、登山口にある猿倉荘前でまずは登山の準備です。
ここには登山相談所が設営されていて、登山届の提出や登山道の最新情報を聞けるようになっていました。
猿倉荘前にはトイレと
(各トイレの協力金は1回100円なので小銭の準備を忘れずに)
給水場もありました!
水を登山口で補給できるのはありがたいですね。
準備ができたら、まずは猿倉から白馬尻小屋まで1時間ほど歩きます。
ちなみに、この日の予報は午前が晴れで午後が曇りまたは雨。
「雨に降られませんように…」と祈りながらスタートしました…!
猿倉から白馬尻小屋までの道は、9割ぐらいが林道なので歩きやすいです。
本格的な登山前の準備運動という感じで、ぼちぼち歩いていきます。
大雪渓の手前にある白馬尻小屋に到着!
「おつかれさん!ようこそ大雪渓へ」と労いの言葉が。
大変なのはこれからなんですけどね(笑)
ここまで来れば大雪渓のとりつきまであと数十分です。
白馬尻小屋は夏のシーズンにだけ開業する組み立て式の山小屋です。
ただ、2023年は山小屋の開業はされなかったため、現地には小屋の資材が置いてある状態でした。
テント泊は受付しているようだったので、詳細は公式HPを確認してみてください。
小屋はありませんでしたが、トイレは利用できました。
小屋前のテン場スペースは、大雪渓前の休憩場にちょうど良い感じ。
テン場からは大雪渓の勇姿が見えます!
初めての雪渓歩きを前にして、テンションが上がってくる!
白馬名物!大雪渓を登る(ここだけ世界が違う)
白馬尻小屋前で休んだら大雪渓に向けて出発!
10分ほど歩くと割れた「スリップ注意」看板が。
こういう看板を見ると身が引き締まりますね。
大雪渓が間近になってくると、冷気があたりに漂って涼しくなってきました。
「おおっ、これは快適で歩きやすいわー」なんて悠長に思っていたら、モクモクとした黒い雲が出てきて不穏な空気に…。
「晴れなくてもいいけど、雨の中での大雪渓登山だけは嫌!」
と願いながら大雪渓のとりつきに向かいます。
ここが2023年8月上旬時の大雪渓スタート地点。
手前のスペースでは大勢の人がアイゼンをつけて、大雪渓に登るための準備をしていました。
遠くからは大雪渓を歩く人が連なる姿が。
天気が悪いせいもあってか、ものすごく過酷な状況に見えます…(笑)
ちょっと分かりづらいですが、ルート上には赤いベンガラが引かれていて、そこを辿ってみんな歩いています。
というわけで、モンベルのチェーンアイゼンを装着。
このときの雪渓状況だと軽アイゼンかチェーンアイゼンで十分に歩行可能でした。
(周りの人を見ても9割ぐらいが4本か6本の軽アイゼン、もしくはチェーンアイゼンを使用して登っていました)
一日目のハイライト、大雪渓登山(距離約2km、コースタイム約2時間、標高差約600m)スタートです!
真夏なのに雪の上を歩くというのは新鮮。
ここだけ季節が逆転して世界が違っているようです。
大雪渓を歩きはじめてすぐに思ったのが…
寒い!
天候が悪くて風が強かったのもあると思いますが、冷気が容赦なく吹き付けてきて「天然クーラー」どころじゃありません。
体感だと15℃以上の気温差です。
大雪渓の前まではシャツ1枚など薄着の人が多かったですが、ほとんどの人がフリースやシェルなどのアウターを着ていました。
途中にはこんなクレバスも。
これはちょっと怖かったです…。
【#白馬大雪渓通行止情報】
— 長野県警察山岳遭難救助隊 (@NAGANO_P_M_R) August 25, 2023
白馬村観光課から白馬大雪渓ルートの通行止情報が出されました。8月27日(日)午後3時までの通行をもって、通行止となります。降雪不足や夏の猛暑等の影響で融解が早く、安全な登山ルートを確保できないことが理由です。
詳しくは、白馬村公式観光サイトをご覧ください‼️ pic.twitter.com/61ln14k9fK
どうやら2023年は猛暑と降雨の影響で大雪渓の融解が相当進んでいたようです。
その後、大雪渓は通行止めになってしまいました…。
(来年はどうなるのか…汗)
登山を考えている人は白馬村観光局や白馬山荘のFBページなどで最新情報を必ず確認してくださいね!
大雪渓上にはこんな落石のあとがいくつもありました。
大雪渓は落石が発生しやすい場所でもあります。
不安な人はヘルメットを装着して登ったほうがより安心です。
(このときは2割ぐらいの人がヘルメットを装着していました)
と、色々と不安は感じつつもチェーンアイゼンがしっかりと効いてくれて、スリップする心配はなく大雪渓を歩くことができました。
時期によってはアイゼンなしでも登れるという話もあるようですが、アイゼンは絶対に持っていったほうがいいです。
大雪渓上の様子はこんな感じ。
気分は吹雪の中を進む探検隊です。
「なかなか晴れんなー」と思っていたら、終盤になって青空が見えてきました!
視界が広がるとより頑張れる!
晴れ間が見えてきたところで、ちょうど大雪渓が終了!
思ったよりもスタスタと歩けた(というか途中で休憩できる良い場所がなかった)ので90分ほどで歩ききれました。
ここでチェーンアイゼンの役目も終わりです。
2020年7月13日に白馬岳に行きました。
— しの (@tonbeisan) July 14, 2020
明日から白馬山荘も営業なので、
取り急ぎ大雪渓の様子を、、
※あくまで個人の感覚です
雪の量はかなり少ないです。 小雪渓は踏み跡がステップになっていて多少歩きやすかったです。 岩室から少し下がったところから大雪渓に取り付きました pic.twitter.com/q4xlNB2x4L
ちなみに、雪が多い時期だとこのあとに「小雪渓」があって、そこでもアイゼンを使うことがあるみたいです。
ですが、僕が行ったときは小雪渓の雪が残っていなかったので、アイゼンは大雪渓のみでの使用となりました。
大雪渓を抜けるとお花畑が広がる
大雪渓の終了地点で休憩を終えたら登山再開。
ここからはお花畑ゾーンがスタート!
大雪渓の白の世界から緑と黄色の世界に変わって、雰囲気が一気に華やかになります。
はじめに目立っていたのが黄色の花たち。
写真の手前にうつっているのは「シロウマタンポポ」です。
こちらはミヤマキンポウゲ。
テカっとした黄色がよく目立ちます。
さらに登ると…
クロクモソウや
イブキボウフウのような地味めのお花も。
色んな種類の花が咲いているので見ているだけでも楽しいです!
ただ、花には癒やされるのですが、大雪渓を終えてからの登りはけっこう辛い!
地図で見ると等高線がこんな感じ。
この急勾配をひたらすら登っていきます。
場所によっては、足元がガラガラして不安定だったり、細くてすれ違いが難しいところもありました。
下りの人もいるので、落石などに注意しながら譲り合って通行していきます。
ときにはこんな沢を渡ります。
(写真を撮り忘れていましたが、この近くに岩室跡があります)
この沢水が冷たくて顔を洗うとめっちゃ気持ちよかったです!
こういう場所あると急登でもがんばれますね。
そして、ハクサンフウロや
ミソガワソウ
タカネナデシコ
クロトウヒレンといった花達にも癒やされて進みます。
結果的に晴れてくれたのは嬉しいのですが、日差しが暑いし登りもキツイ!
さっきまで涼しかった(むしろ寒い)大雪渓が嘘のようです。
高度をさらにあげていくと、登り方向から左側にとんがりが目立つ「天狗菱(てんぐびし)」が見えてきました!
この周辺のお花畑もいい感じ。
登りがしんどい→お花畑に癒やされる→登りがしんどい
の無限ループをひたすら繰り返していきます(笑)
さらに登っていくと避難小屋が出てきます。
ここまで来ると見上げていた「天狗菱」がほぼ真横の位置に。
本当はこの避難小屋の手前で小雪渓が出てくるらしいですが、前述の通りこのときは雪が溶けて小雪渓渡りはありませんでした。
ここで少し小休止。
で、僕が行ったときはこの避難小屋周辺のお花畑が一番綺麗でした。
写真では伝わりづらいかもしれませんが、色とりどりの花が咲き乱れていて楽園感がハンパない!
紫色のミヤマトリカブトや
オレンジ色のクルマユリがちょうどいいアクセントになっています。
「花の白馬と大雪渓」と呼ばれるのにも納得の景観でした!
避難小屋の近くから遠くを眺めると「白馬頂上宿舎」が。
ここまで来れば「白馬山荘」までは1時間30分ぐらい。
まだ急登は続きますがもう一息です!
白馬頂上宿舎が見えたら白馬山荘まであと少し…!
というわけで、まずは頂上宿舎に向けて登っていきます。
急勾配は続きますが、目指すものが見えているとがんばれる!
登山道脇のお花畑はまだまだ続きます。
可憐に咲いていたウメバチソウ。
オタカラコウは下のほうでも咲いていましたが、標高2500mあたりのお花畑で見たのがいちばん綺麗でした。
こちらはイブキジャコウソウ。
タイムの仲間でハーブの香りがします。
さわやかな蒼色が美しいイワギキョウ。
今回、ブログで紹介しているもの以外にも本当にたくさんの花が咲いていました。
花好きな人はぜひ最盛期である7月中旬~8月中旬に訪れてみてください。
満足すること間違いなしです!
頂上宿舎がだいぶ近づいてきました。
白馬頂上宿舎に到着!
ここは村営の山小屋でテント場(完全予約制)もあります。
今回は「白馬山荘に泊まる」という目的があったのでテント泊はしませんでしたが、次はここでテン泊してみたいです。
せっかくなので小屋にて小休止。
お食事処の売店では飲み物や食べ物、お土産などが販売されていました。
注文して食事をとることも可能です。
北アルプスは物資が充実している山小屋が多いので本当にありがたい。
白馬頂上宿舎のバイキング、うまうま(*´∇`*) pic.twitter.com/Hv6KQydAAp
— はなちゃん2.1 (@velvet28) August 17, 2019
白馬頂上宿舎は朝夕の食事がバイキング形式ということで有名。
山の上でバイキングなんて贅沢ですよね!
次に白馬岳に登るときは、テン泊してぜひ食べてみたいと思います。
頂上宿舎からは白馬山荘もハッキリと見えています。
宿舎から山荘までは30分かからないぐらいです。
頂上付近でもお花畑が楽しめました!
今回の登山はずーっと花に励まされましたね。
だんだんと白馬山荘が近づいてくる…!
あともう少しです。
山荘の前をよーく見ると、先に着いて休憩している登山者が見えます。
8月4日は平日の金曜でしたが、僕のあとも登ってくる人も後を絶えない状況でした。
12:30ごろ、無事に白馬山荘に到着!
残念ながら山荘に到着した頃には雲がでて、スカッとした眺望は楽しめませんでした。
近くにある「白馬鑓ヶ岳(しろうまやりがたけ)」と「杓子岳(しゃくしだけ)」は見えていますが、遠くに見えるはずの「剱岳」や「立山」はぜんぜん見えてません。
稜線からの絶景は明日におあずけです。
山荘で受付を終えたら、予約した大部屋に荷物をおいて一休み。
山荘の様子については別の記事で紹介しますね!
まずは、山荘前のベンチで買ったコーラと前日に白馬村のスーパーで手に入れたマフィンで乾杯(笑)
がんばった後の炭酸と甘いものは沁みる~。
時間があったので白馬岳山頂まで行ってみた!可愛いライチョウの親子現る
山荘で休憩後、時間もあったので軽荷で白馬岳山頂まで行ってみることにしました。
白馬山荘から山頂までは20分ぐらいです。
山頂方面も雲が出ていますが、果たして眺望は見えるのか…。
道脇に「お、イワギキョウかな?」と思ったら、花の周りにたくさんの毛が生えていたのでちょっと違和感が。
後で調べてみると花に毛が生えているものは「チシマギキョウ」と呼ばれているそうです。
白馬岳の山頂周辺も高山植物の群落があることで知られています。
ミヤマコウゾリナ。
こちらはウサギギク。
この日、花たちは最後まで楽しませてくれました。
白馬岳山頂に到着!
「片道20分ぐらいやから楽勝かな?」と思っていたら意外に疲れました(笑)
周辺の様子は…
こんな感じ!
思いっきりガスってます(笑)
ガスがとれるのを狙って粘ってる人もいましたが、僕は明日に期待して早々に山荘へ戻ってのんびりすることに。
小屋の前でのんびりしているとライチョウの親子が!
ライチョウのお母さんが石の上にいるの分かりますかね?
(じつは赤ちゃんが草むらにいます)
「ちょっと遠いなー」と思っていたら、家族で登山道を堂々と横断しはじめました!
野生で生きていくのに不安になるぐらい警戒心が薄い(笑)
まぁ、人間に襲われることがないから当然なのかもしれませんが。
赤ちゃんがとにかく可愛い。
ライチョウも見たいと思っていたので大満足です。
サンセットを楽しみにしていたのですが、この日はガスってたので綺麗には見られませんでした…。
まぁ、こればっかりは仕方ないですね!
1日を通して雨が降らなかっただけでもラッキーです。
ちなみに、8月とはいえ夕暮れになると寒いので、僕はTシャツの上にナンガのライトダウンを羽織ってちょうどいいぐらいの感じでした。
翌朝の日の出時刻を確認して、20:00ぐらいに就寝しました。
(白馬山荘の消灯は21:00です)
大雪渓歩きと急登の疲れもあってかぐっすりでした。
猿倉~大雪渓~白馬山荘までのルートを登ってみて(注意点など)
今回のルートを登ってみて感じたことや注意点をのせておきます。
大雪渓はアイゼンが必須
大雪渓を登るなら軽アイゼンかチェーンアイゼンが必須です。
僕が登ったときは雪が少なかったですが、それでも「アイゼンがあって良かった」と思いました。
“アイゼンなしで登った結果、雪の上で滑って滑落”
なんて悲惨ですからね…。
猿倉荘や白馬山荘、白馬駅では軽アイゼンをレンタルすることができます。
「購入はちょっとなぁ…」
という人はレンタルを検討してみてください。
僕はモンベルのチェーンアイゼンを持参しました。
事前の情報収集は万全に!※2023年は大雪渓が通行止めに
白馬大雪渓は2023年8月27日15:00~通行止めとなりました。
登山前には現地の情報収集が必須です!
白馬岳の情報については、白馬村の登山案内のページや白馬山荘のFBページなどでチェックしてみてください!
日差しと照り返しが強烈!サングラスと日焼け止めも欲しい
白馬岳は標高2,932m。
稜線上は日差しが強いです。
それに、大雪渓上での照り返しも強烈…。
アイゼンも必須ですが、サングラスや日焼け止めも必ず準備してください。
僕は日焼け止めを塗って登ったのですが、それでもかなり焼けてしまいました。
(下山後の温泉でヒリヒリしました…)
まとめ
本記事では、猿倉~大雪渓~白馬山荘(白馬岳)の登山レポートをお送りしました。
夏なのにずーっと雪原が続く大雪渓は圧巻でしたし、そのあとのお花畑も見応えがあって楽しめました!
大雪渓から続く急登はきついですが、行って見る価値ありです。
ただ、アイゼンなどの装備が必須で落石などに注意が要されるコースでもあります。
場合によっては大雪渓が通行止めにもなったりするので、同じルートで登ろうと考えている人は事前の情報収集と準備を入念に臨んでください。
このあとのブログでは白馬山荘の様子と2日目の白馬岳~栂池ルートについても紹介していきます。
最後まで読んでいただきありがとうございました!