今回の記事では高尾山1号路のコースを紹介します!
たくさんの登山コースがある高尾山のなかでも1号路は、
- 舗装路が多く歩きやすい
- 薬王院をはじめとした観光施設がたくさんある
- ケーブルやリフトで中腹まで上がれる
といった点から初めて高尾山に行く人におすすめできる王道ルートです。
今回の記事を参考に高尾山登山をぜひ楽しんでください!
高尾山1号路の概要
1号路の距離・所要時間
コース名 | 距離 | 所要時間 | 難易度 | 体力度 |
---|---|---|---|---|
1号路 (表参道コース) ※[]はケーブルorリフト利用時 | 3.8km | 上り:100分[50分] 下り:80分[40分] | ★★ [★] | ★★★ [★] |
1号路は高尾山で最も多くの人が利用する人気コースです。
麓(ふもと)から山頂までの道はほとんど舗装されていて、登山初心者でも歩きやすい道になっています。
また、薬王院の表参道ということもあり、薬王院、さる園、たこ杉、お茶屋さん、売店、トイレといった施設も充実していて観光を楽しめるコースです。
それに、ケーブルカーとリフトの駅があるので、麓から中腹まで一気にショートカットも可能。
体力に不安があって、
麓から登るのは厳しいかも…
という人は、ケーブルカーやリフトを使っちゃうのがオススメです。
下記の記事では体力がない人向けのオススメコースを紹介しているので良かったらどうぞ。
地図
高尾ビジタセンターのHPから高尾山内と周辺の地図をダウンロードできます。
所要時間や距離、トイレなどの情報が細かく載っているので登山の参考にしてください。
【写真付】高尾山1号路 | 麓から山頂までのコースを解説!
麓(ふもと)の清滝駅前から山頂までの様子を4つのパートに分けて解説していきます!
1号路は道幅も十分で歩きやすいですが、麓から山頂まで歩くとかなり体力を使います!
特に「清滝駅~中腹の急坂」と「薬王院境内の階段」は汗をかくこと必至です。
下から山頂まで登るぞ!
という人は、水分などの準備と「がんばるぞ!」という心づもりをお忘れなく。
清滝駅前~金毘羅台 約25分
まずは、清滝駅から金毘羅台までのコースを紹介します。
1号路の登山は清滝駅前からスタート!
写真右側(青矢印)の道を進むと1号路。
写真左側(緑矢印)の道を進むと、ケーブルカー清滝駅やリフト山麓駅、6号路と稲荷山コースの登山口があります。
入口にはこんなゲートが。
1号路は薬王院やお茶屋さんといった関係者の車が通行する道でもあります。
歩いていると車が通る場合もあるので注意してください。
清滝駅から中腹までは写真のよう舗装路が続いています。
周囲には杉の巨木や苔むした風景が広がり、鳥の声なども聞こえてきて落ち着いた雰囲気。
清滝駅前はTHE・観光地という感じでガヤガヤとしているのですが、1号路に入るとガラッと空気が変わるのがいつも不思議です。
このときは、ちょうどニリンソウが見頃でした!
1号路は四季を通して色んな花が咲いて、目を楽しませてくれます。
しばらく登ると写真のような分岐が出てきます。
左側(緑矢印)の舗装路と右側(青矢印)の階段、どっちを選んでも合流することになるのでお好きな方を選べばOKです。
ただ、個人的には階段を進むのがオススメ!
途中に「金毘羅台」というビュースポットがあり、ベンチや机もあるので景色を見ながら休憩するのにちょうど良いです。
「何度も来ていてどんな感じが分かってるし休憩もいらないや」という人でなければ、ぜひ立ち寄ってみてください。
舗装路ばっかりだと飽きちゃいますしね!
金毘羅台までの道のりは、こんな感じの階段です。
階段を上がると…金毘羅台に到着!
金毘羅台からは、八王子の街並みや都心が一望できます。
このあたりで一息いれたら、また歩きはじめましょう。
金毘羅台~中腹(ケーブルカー高尾山駅)約25分
金毘羅台からケーブルカー高尾山駅までのコースを紹介します。
1号路でも特に汗をかくのがこの区間です。
急坂が続くので無理せずに登ってください。
金毘羅台を出発したら舗装路に戻ります。
ちなみに、高尾山は写真のような道しるべが至るところに設置されていて、道に迷う心配はほとんどありません。
ここで舗装路と合流。
この先から中腹までは急坂が続く道になります!
1号路のなかでも特に気合を入れてがんばるゾーンです!
写真で伝わるか分かりませんが、かなり急勾配です。
途中にベンチもあるので、無理せずゆっくり登ってください。
夏場は特に汗をかきます。
もし登っている途中で「いま自分はどのあたりまで来てるんだろう?」と気になったら、道脇にあるこの案内図をみてください。
現在地が載っているので、自分の居場所が分かります!
急坂をがんばって登っていると、左手に建物が見えてきます。
この建物は「リフト山上駅」です。
麓からリフトに乗った場合は、ここから登山スタートになります!
ちなみに「上りor下り」のどちらでリフトに乗ろうか迷っていたら“下りで乗るのがオススメ”。
都心を一望しながらゆったりとリフトに乗って下るのは、めっちゃ気持ち良いです。
「リフト山上駅」から「ケーブルカー高尾山駅」までは徒歩3分ぐらいです。
ここまでくれば、急坂ゾーンは終了です!
リフト駅を抜けると、一気に賑やかな雰囲気に。
ケーブルカーの駅近くにあるレストランや売店では、お団子や天狗焼き・軽食などのグルメを楽しめます。
こちらが「ケーブルカー高尾山駅」です。
ケーブルカーに麓から乗った場合は、ここから登山スタートになります!
中腹(ケーブルカー高尾山駅)~ 薬王院山門 約20分
ケーブルカー高尾山駅から薬王院山門までのコースを紹介します。
ここからは観光スポットが盛りだくさん!
麓から中腹までの道は静かな感じですが、人も増えて賑やかで楽しい雰囲気に変わります。
ケーブルカー駅から歩いて1分で1号路の表参道に合流。
すると、左手に「さる園・野草園」が。
時期によっては日光さる軍団が来てパフォーマンスをしていることもあります。
お子さん連れとかだと寄ってみると面白いかもですね!
さる園をすぎると、しめ縄が巻かれた立派な杉が現れます!
これは「たこ杉」という樹齢約450年の巨木です。
名前の由来は根っこが “蛸(たこ)の足” に似ているからだとか。
今は保護の関係でさわったりできませんが、近くにいくだけでも迫力を感じるには十分です。
たこ杉は特に巨大ですが、1号路沿いには他にも圧倒されるような杉の巨木がたくさん並んでいます。
他の神社やお寺なら「ご神木」になっていてもおかしくないような木ばかりで、初めて行ったときは驚きました。
たこ杉から歩くと立派な門が登場。
これは「浄心門(じょうしんもん)」と言われる山門で、この門から先が薬王院の境内です。
ちなみに、3号路か4号路を経由して山頂に行く場合は、この浄心門脇がコースの入口になっています。
浄心門を抜けると道が2つに別れる地点に。
左手が男坂、右手が女坂です。
写真のとおり、男坂は階段(108段)を登る道。女坂はゆるやかに登る道です。
どちらを選んでもすぐに合流することになるので、 お好きなほうを選んでください!
権現茶屋さんがあるところが、男坂と女坂の合流地点です。
高尾山内はそばを提供するお茶屋さんが多いのですが、こちらは八王子ラーメンが売りの一風変わったお茶屋さん。
僕はここのミルクソフトクリームが好きで、暑いときはついつい購入しちゃいます。
権現茶屋さんを過ぎて少し歩くと…。
巨大な薬王院の山門が目の前に!
ここからいよいよ1号路の核心部に入ります!
薬王院山門~ 高尾山山頂 約30分
薬王院の山門から山頂までのコースを紹介します。
薬王院のお社や山頂からの景色など、見どころ満載で1号路のハイライトにふさわしい道です!
薬王院の巨大な山門をくぐると、今までとはまた違う雰囲気が広がります。
境内には力強い天狗像と烏天狗像が。
高尾山には天狗伝説が残っているのですが、モデルはムササビだそうです。
高尾ビジターや麓にある高尾山ベースキャンプではムササビの観察会を開催していることもあります。
気になる人はHPをチェックしてみてください!
真っ赤な色で目立つのは仁王門。
この階段を登ると…
高尾山薬王院の本堂です!
本堂前からさらに階段を上がっていきます。
鳥居を抜けた先にあるお社が…
薬王院の本社です!
本堂とはまた違った趣がありますね。
薬王院の境内の施設だと、僕はこの本社が一番好きです。
写真のような龍の彫刻やあしらわれている装飾の一つ一つが精巧で美しい。
何度来てもつい足を止めて見入ってしまいます。
本社の脇を通ってお次は奥の院へ。
こちらが奥の院までの階段。
薬王院の中では、この階段が一番つらい…かも。
階段を上がると奥の院に到着。
奥の院を抜けると薬王院の境内から出ることになります。
ここから、また道の雰囲気が変わります。
奥の院を出てすぐのところは、ウッドデッキになっています。
ベンチもあるので休憩にも最適です。
ウッドデッキを抜けて山頂までは、舗装された道が続きます。
一気に山頂まで登りたいところかもしれませんが、少しアップダウンする道になっています。
山頂までもう一息ところなので、あと少しガンバです!
しばらく歩くと右手に大きな建物が見えてきます。
これは山頂下の大きなトイレ。
トイレ内も清潔で、山のトイレとは思えないような施設です。
ここまでくれば山頂は目の前です!
坂道を登りあげると…
高尾山山頂です!
おつかれさまでした!
天気が良ければ、山頂の展望台からは富士山と丹沢の山々を一望できます。
この日は春霞(はるがすみ)がかかっていましたが、うっすら富士山が見えてました。
(写真の中央に小さく写っているのがわかりますかね)
山頂にはビジターセンター、お茶屋さん、があってベンチや机もたくさんあります。
ここまでがんばった自分を褒めつつ、のんびりして登山の疲れを癒やしてください。
高尾山1号路に適した服装は?
これまでの写真のとおり高尾山1号路はほとんど舗装路。
もしケーブルを使った場合は、普段着でも山頂まで歩くことは可能です。
ただ、麓から登る場合は所要時間100分とけっこう時間がかかるうえに、中腹までの急坂や薬王院から山頂までの階段などでは汗をかく場面も出てきます。
なので、なるべく速乾性のある動きやすい服装で歩くことをオススメします。
靴も革靴とかではなく、運動靴など歩きやすいものを用意してください。
さいごに
本記事では高尾山1号路のコースを解説しました!
1号路は見所が多く道も歩きやすいので、初めての高尾山に選ぶコースにぴったりです。
ぜひご自身で歩いてみてください。
季節を変えても楽しめますよ!