前回のブログ記事では、蓼科山登山口から蓼科山までの登山レポートをお送りしました。
今回のブログ記事では、蓼科山に登った日に宿泊した『蓼科山頂ヒュッテ』をご紹介します!
蓼科山は日帰りも十分可能な山なので宿泊しようかどうか迷ったのですが、
「山の上でのんびりしたい…!」という想いと蓼科山頂ヒュッテの評判が良さそうだったので泊まってみることに。
結果、
泊まってよかった♪
です!
今回の記事が、
蓼科山頂ヒュッテの様子ってどんな感じ?
と疑問をもつ人の参考になればと思います。
蓼科山頂ヒュッテの基本情報
- 名前:蓼科山頂ヒュッテ
- 場所:蓼科山山頂から約3分
- 標高:2,530m
- TEL:090-7258-1855(山小屋直通)
- 料金:1泊2食10,000円、素泊まり7,000円、お弁当1,000円
- 収容人数:約30名
→大部屋20名、個室3部屋(定員4名/4名/5名) - 水場・テント場:水場なし(飲料水は雨水を利用)、テント場なし
- 携帯電話:au良好、ドコモ可、ソフトバンク可
- ホームページ:https://www.tateshinayama.com/
『蓼科山頂ヒュッテ』は、蓼科山の直下にある小さな山小屋です。
超・好立地にあるので、言うまでもなく展望は最高。
(残念ながら僕は天気に恵まれなかったですが…)
さらに、
- スタッフの接客が良い
- 食事が美味しい!
- ガチピアノと真空管スピーカーがある
といった特徴がある、とても魅力的な山小屋です。
宿泊料金
料金(大人)は1泊2食付10,000円、1食付8,500円、素泊まり7,000円です。
「ご飯がホンマに美味しい」ので宿泊するなら”食事付”にすることをオススメします。
蓼科山頂ヒュッテ施設紹介
ここからは、蓼科山頂ヒュッテの施設をご紹介していきます!
外観
こちらが蓼科山頂ヒュッテの外観。
収容人数30名ほどの小さな2階建ての山小屋です。
建てられてから約60年経過しているうようなのですが、管理が行き届いているからかボロボロな感じはありません。
山小屋の正面には、「ようこそ!心のふるさと 蓼科山頂ヒュッテ」という目立つ看板が。
泊まってみて実感しましたが、たしかに心に残って「あ、またあの山小屋に行きたいなぁ」と思えるような場所でした。
正面のドアから中に入ると左手に受付があります。
1階 | 食堂・休憩室・個室
受付がある1階の様子はこんな感じ。
入ったときの第一印象は、
「なんか落ち着く」
でした。
田舎にある親戚の家に遊びに来たような気持ちになりましたねー。
食堂・休憩室
受付が済んだら、靴を脱いで中に上がります。
1階は食堂と談話室を兼ねたようなスペース。
夕食・朝食を食べる机はこちら。
食事以外の時間は休憩場所としても使えます。
ピアノとスピーカー
写真にチラッと映っていて気になった人もいるかもしれませんが…
なんと!蓼科山頂ヒュッテには “ピアノ” があるんです!
しかも、年に1度調律師さんをが小屋に登ってきて、ちゃんと調律をしているのだとか。
山の上にピアノがあるって不思議な感じがしますよね(笑)
すごいのはピアノだけではないんです。
ピアノの脇には真空管アンプ。
「どうやって運んだの!?」と疑問しか出てこない特大のスピーカーが2台あります。
このスピーカー、1台300kgもあるらしいです。
凄まじい音楽へのこだわりを感じますね…!
しかも、宿泊者はピアノを演奏したり、お気に入りのCDを持ち込んで音楽鑑賞してもOKなのだそうです。
本・雑誌
本棚には山関係の雑誌や漫画が置かれています。
僕が宿泊した日は天気が悪くてほとんど小屋内にいたので、PEAKSやヤマノススメを読んでのんびり過ごさせてもらいました。
個室
1階には個室(3部屋)があります。
料金は1室毎に+4,000円です。
2階 | 大部屋
ここからは、2階の大部屋をご紹介します。
入口からはいって右手に2階へ上がる階段があります。
階段の手前には靴置き場も。
階段を上がると・・・
こんな感じ!
屋根裏のスペースが大部屋になっています。
屋根裏ってなんかワクワクしますね!
ありがたかったのは、客室を仕切るカーテンが設営されていたこと。
隣の人の目を気にしなくていいので安心して過ごせました。
カーテンには蓼科山頂ヒュッテの手ぬぐいがスケッチされています。
かわいい!
山頂ヒュッテは全体的にオシャレな雰囲気がありますねー。
寝る場所はこんな感じで、十分なスペースが確保されています。
寝具は枕、敷き布団、掛ふとん、毛布、マットレスの5種類。
大部屋での寝心地は快適でした!疲れもあったのか、夜は10分ぐらいで爆睡しました(笑)
大部屋を2人で予約すると、布団を2つ並べて利用することになります。
ちなみに、蓼科山頂ヒュッテでは、感染症対策として寝袋(インナーシーツ)の持参が推奨されています。
持参すると宿泊料金から500円引してもらえるので、持って行くことをオススメします。
僕は「8月に寝袋は暑いかな?」思って、旅行用シーツを持参しました。
トイレ・女性用更衣室
トイレは小屋の外にあります。
使用料は200円、宿泊者は無料です。
トイレの外と中に手洗い場があります。
ちなみに、これらの水は雨水を利用しているので、飲用ではありません。
飲用水は小屋でペットボトルを購入することになります。
トイレは洋式2、和式1、小便器1という設備。
ポンプを押すと水が流れる水洗式です。
とても綺麗なトイレで、丁寧に清掃されているのが伝わってきました!
2,500mの山の上にあるトイレとは思えなかったですね。
トイレの脇には「女性更衣室」があります。
大部屋で宿泊する女性にとっては、ありがたいですよね。
お土産コーナー
せっかくなので、蓼科山頂ヒュッテのお土産もご紹介。
小屋に入ると、すぐ右手にお土産コーナーがあります。
ステッカー。
Tシャツ。
蓼科山頂ヒュッテはオコジョ押しのお土産が多く、かわいいデザインのものが多いです!
手ぬぐいも色々。
ポップが魅力的で、ついマジマジと見てしまいます。
て感じで眺めてると、買いたくなってしまうんですよねー。
山小屋に行く度に、手ぬぐいやバンダナが増えていく・・・。
で、僕は手ぬぐいを買いました(笑)
ホームページにもいくつか写真付でお土産が紹介されているので、興味がある人はチェックしてみてください。
蓼科山頂ヒュッテの食事
ここからは、蓼科山頂ヒュッテの食事をご紹介します。
軽食メニュー
蓼科山頂ヒュッテの軽食メニューはこんな感じ。
メニュー表のイラストがおしゃれでかわいい!
登っているときには「到着したら絶対に生ビール飲むで~」と思ってたんですが・・・。
天候が悪く霧雨に当たって身体が冷えてたので、ホットコーヒー(500円)を頂くことにしました。
冷めた身体にコーヒーが沁みたなぁ~。
夕食
小屋を探索したり、コーヒー飲んだり、漫画や雑誌をのんびり読んだり、と過ごしているうちに気づいたら夕食の時間(17:30)に。
僕が泊まった日の夕食がこちら↓
美味しそうじゃないですか!?
実際にどれも美味しかったんです!
2,500m級の山小屋とは思えないクオリティ。
夕食、朝食ともにご飯、スープ(数量限定)はおかわりOKでした。
メインはデミグラスハンバーグ。
肉厚で満足感があります。ご飯がすすむ~。
どれも美味かったのですが、僕が一番「うまっ!」と感動したのは、副菜のサラダ達!
野菜がみずみずしく味がしっかりしていて、うまいんです!
ちなみに、この赤い野菜が何か分かります?
豊富な栄養素から “奇跡の野菜” とも言われる「ビーツ」です!
ちょうどビーツパウダーにはまって日々の食事に取り入れている頃だったので、山の上で「ビーツ」を食べられることに感動してました(笑)
食事のときに小屋のスタッフさんが説明してくれたのですが、これらの野菜は先代(二代目)のオーナーさんが八ヶ岳の麓で育てたものだそうです。
ほんまに美味しかったので、野菜を育ててくれた先代オーナーさんには感謝です!
しかも!
夕食の時間に小屋のスタッフさんがピアノで演奏してくれたんです!
ピアノの音色を聞きながら、美味しいご飯を食べて過ごす時間はひたすら贅沢で最高でした。
蓼科山頂ヒュッテのInstagramにミニコンサートの様子がアップされていいたので、こちらに貼っておきますね!
雰囲気だけでも伝われば!
この日は大部屋・個室あわせて宿泊者が11名。
1階で他の宿泊者同士ゆったりと山の話なんかをして、20:00に消灯・就寝しました。
朝食
翌日の朝食(5:30~)がこちら↓
贅沢~!
オムレツ、ウィンナー、サラダ、ご飯に味噌汁、とろろ、デザートまでついています!
どれも美味しいので、朝からご飯を3杯も食べてしまいました(笑)
宿泊する人は朝夕の食事付にすることを強くオススメします!
ご飯を食べたら、本日の登山に向けて準備開始です。
ちなみに、朝の蓼科山頂はこんな感じ。
前日からずーっとガスの中です(笑)
この後の下山時の様子は次のブログ記事でご紹介しますね。
泊まってみた感想
蓼科山頂ヒュッテに泊まってみた感想は率直に、
「良かった!またぜひ泊まりたい!」
です!
特に印象に残った点をいくつか上げておきますね。
立地が最高すぎる
山頂までほんの数分の位置にある山小屋というのは、立地が最高すぎます。
2,000m級でここまで立地が良い山小屋って少ないのでは?と思います。
今回は夕焼け、朝焼け、眺望どれも望めませんでしたが、天気に恵まれれば最高の景色を手軽に堪能できます。
居心地が良い!
とにかく小屋での居心地が良かったです!
冒頭でも述べていますが、「田舎の親戚の家に遊びに来た感じ」でくつろげます(笑)
小屋全体に優しく落ち着いた雰囲気が漂っているんですよね~。
これらの雰囲気は設立から受け継がれてきた “おもてなしの心” が表れているのかな?と思います。
↑の記事を読むと、蓼科山頂ヒュッテの ”おもてなしの心” がより理解できます。
気になった人はぜひ読んでみください!
スタッフさんの接客が良い!
あと、スタッフさんが親切でとても話しかけやすい雰囲気で好印象でした
山小屋って無愛想なスタッフさんがいるときもあって、嫌な気分になることもあるんですよね・・・。
でも、蓼科山頂ヒュッテではそんな気分になることはまったくなし!
日の出の時間(見れませんでしたが…)、登山道、バス、などの情報を尋ねると丁寧に教えてくれました。
他の宿泊者の方と話している様子も見ていましたが「優しく応対していて気持ちいいなぁ」と感じました。
ご飯が美味しい
夕食・朝食どれも絶品。
「これが山小屋で食べられるなんて・・・贅沢すぎる!」
と思うようなクオリティです。
僕は特に野菜の美味しさに感動しました!
できるなら、野菜を何度もおかわりしたいぐらいでしたね(笑)
今度は軽食のカレーとかチャンポンも食べてみたいです。
宿泊の際に気をつけておくこと
そこまで気をつけることはありませんが、いくつか上げておきます。
①水場はない
山頂の山小屋なので、これは仕方ないところですね。
水場はないので、飲料水が欲しい場合は小屋で購入することになります。
②テント場なし
蓼科山頂ヒュッテにはテント場がなく、小屋泊のみになります。
③乾燥室なし
小屋内に乾燥室はありませんでした。
④感染症対策
感染症対策については、蓼科山頂ヒュッテさんのホームページに詳細が書かれているので下記にリンクを貼っておきますね。
さいごに | 蓼科山頂ヒュッテはまた帰りたくなる素敵な山小屋!
今回の記事では、2022年8月に泊まった『蓼科山頂ヒュッテ』の宿泊レポートをお送りしました!
蓼科山は十分に日帰りが可能な山ですが、「一度は泊まってほしい!」と素直にオススメできる山小屋でした。
僕はいつか天気がいい時を狙って蓼科山にリベンジしようと思っているので、そのときにはもう一度『蓼科山頂ヒュッテ』に泊まろうと固く決意しています!
次回の記事では、蓼科山頂ヒュッテから七合目登山口までの様子をご紹介しますね。